チャッターリングについて

チャッターリングとは大きな輪に小さなビーズがいくつか通されたリングで。

小さなビーズを回転させ続けながらプレイする、スポーツ&ジャグリング、ダンスの要素を持つ技能玩具・スキルトイです。

同じ形の玩具は古くからあり、日本でも1950年代や1920年代にも流行したそうです。

長らく技・トリックができるようなものではありませんでしたが

1995〜1996年ニュージーランドにてニュージーランドの人々により自家製リングが数多く作られるうちに、

それはCHATTER RING・チャッターリングと呼ばれ、トリックが出来るようなリングへ改良されていきました。

ニュージーランドでそれが商品化され市販されるようになり、広く行き渡るようになりました。

日本へは1998年バンダイからバンダイ版ジターリングが、タカラの子会社からジャイロリングが、

玩具問屋系からスピードリング等が発売され本格的に上陸しました、

この時に全国で局地的に少し流行しましたが数年後には廃れて姿を消してしまい現在にいたります。

「ジターリング」「ジャイロリング」等は商品・ブランド名であって

ヨーヨーのような世界共通の名前がまだ無いのでこのサイトではチャッターリングと総称しています。

呼び方の違いはセロテープとセロハンテープ、パチカとアサラト、ハッキーサックとフットバッグみたいなものです。

日本ではジターリング。アメリカではジャイロリングかジターリングかチャッターリング。

ニュージーランドやオーストラリアではチャッターリングと呼ぶのが現在一般的です。


チャッターリングの入手方法

お店や通信販売にて売られています。

バンダイジターリングはヤフオクやamazonにまだあります。

日本国内販売リンク

おすすめのチャッターリング

◎エイジドビーズ ジターリング<中国 力升スプリング(Lisheng Spring)社製>

おすすめ度

★★★★★

世界初のエイジドビーズ(慣らし済み形状ビーズ)搭載なので最初から良く回ります。サイズ重さ全てにおいてバランスが良い。

ビーズ外周の角を滑らかになるように丸く削るとビーズ回転がより滑らかになり音も小さくなります。

今後はこのエイジドビーズ搭載の色々なブランドリングが現れるでしょう。

◎アイランドエッジ ジターリング 2011年版<台湾製 生産終了品>

★★★★

旧型ビーズ。サイズ重さ全てにおいてバランスが良い。ビーズを最初から慣らしていく楽しみがある。(ビーズ慣らしには約100時間分程必要です)

ネストとスピンギア、ラッドファクターにて販売中

◎マスターズオブザリングス <ブルガリア 生産終了>

★★★★

ビーズ内側がやや慣らし済み形状になっていて最初からかなり使いやすい。メインリングの直径がジターリングより1?程大きいので身長の高い人、大きめのリングが使いたい人に良い。慣らし中はビーズはやや詰まり気味。重量感がありビーズスピードが速いパワフルな使い心地。

MARUYOSHIにて販売中

◎ミニチャッターリング 各種<MARUYOSHI製>

★★★

ペットサイズのチャッターリング。小型なので持ち運びやすく、音も小さい。


画像内側が3ビーズミニリング。通常と同じ直径6mmメインリング版はアイランドエッジジターリング旧型ビーズを流用。トリックもほぼ全て出来る。


直径4mmメインリング版はさらに軽く音も小さいがプレイ感も軽い。簡単なトリックは出来る。

MARUYOSHIにて販売中

お店で買う時には溶接部分をチェックしましょう

溶接のつなぎ目をけずりすぎて凹んでいるひどい商品がありますので
できるだけつなぎ目部分がきれいなのを選んで購入してください。

通信販売で購入時には溶接の状態を問い合わせてください。

もしひどく凹んでいた場合は不良品ですのでメーカーに連絡して交換してもらってください。


チャッターリングの紹介

紹介内容が古くなったため現在日本語ページは工事中です

英語ページを見てください。


<メンテナンス・チューンの方法>

<クリーニング>

プレイ中にビーズ内側に汚れがついてビーズが遅くなってきたら

ビーズの内側にタオルの端を差し込みビーズの内側の汚れを取り除きましょう。

この汚れは手の垢と金属粉が混ざったもので、ほとんどが手の垢です。

同じくリングもふいてきれいにしましょう。

ビーズの内側がさびますので遊び終わった後はきれいにメンテナンスしましょう。

頑固な汚れはせっけんと水で汚れを落とします。

プレイする前に手を石鹸で洗っておくとビーズ内側の汚れを軽減することが出来ます。

画像のキッチンタオル、キッチンおしぼりが使いやすいです。

<リングのチューン>

フラッシュバックやソニック系等、中級以上のトリックにはビーズのグリップ力・メインリングのチューン(調整)が必要です。

新品時からツルツルなリングも多いので最初からかけておいたほうが良いです。

◎リング表面がツルツルだとビーズは早くなりますがグリップが弱くなります。

◎リング表面がザラザラだとビーズは遅くなりますがグリップが強くなります。

リングを使い込んでステンレスリングがツルツルになって

ビーズの回転が早くなりすぎたり、ビーズがすべるようになったら

フラッシュバックやソニック系の技が出来なくなります。

紙やすり・サンドペーパー・ヤスリ・サンドスポンジ等、表面の荒い物でリングの表面を

傷付けてリングの抵抗を増やすとビーズのグリップが復活します。

やりすぎて遅くなりすぎないようにちょっとずつ試しながら行いましょう。

JCRAでは紙やすりか代やダイヤモンド半丸ヤスリを推奨します。

◎ダイヤモンド半丸ヤスリ・ダイヤモンドシャープナーは農機具コーナーに良くあります。

◎ビーズが遅くなりすぎたら目の細かいペーパーか、金属研磨剤のピカール等で

磨いてビーズが早くなるように調整してください。

◎ビーズの内側が削れるまでは半丸ヤスリで荒めのチューンをお勧めします。

荒めのハードチューンを行うとヤスリの傷がリングをヤスリ状態にするのでビーズが早く削れます。

削れた後に目の細かいペーパーをかけてリングの傷を落としてノーマルチューンをしてください。

◎ビーズの慣らしが済めばリングの表面は光が反射しないきめの細かいつや消し地にマットチューンして

ビーズの内側も同様なつや消し地になると

ビーズスピードとビーズグリップのバランスが取れるのでオススメのセッティングです。

研磨剤入りのスポンジシート・サンドシートを使うのがおすすめです。

ハードチューン(新品用チューン):金やすり・荒い紙ヤスリ(#120-400位)での荒めのチューン

ノーマルチューン(一般的なチューン):中位の紙やすり(#600から#800)での軽めのチューン

マットチューン(上級者向けューン):細目の紙やすり(#800から#1500)でのつや消し地チューン

<ビーズの慣らし>

ビーズの内側の角が全て削れて丸くなるとチャッターリングは

さらに使いやすくなり、ビーズも止まりにくくなり、音も静かになります。

内側を削るには大体スーパーソニックで24時間分かかります。

普通にプレイしていても100時間程度はかかるでしょう。

新品の頃はリングを荒ら目にチューンしておくとリングがヤスリになってビーズの内側も早く削れます。

慣らしが済んでいないとビーズが止まりやすいので、できない上級トリックはけっこう多いです。

さらにもっと使い込むとビーズも軽くなって早く回るようになり、より使いやすくなります。

プレイするか、自動回し機を使ってビーズを積極的にどんどん削りこんでいってください。

上達するほどにビーズが軽くて早いリングが好まれますから

自分のリングを使いこむほどに使いやすくなるということです。

リングを慣らす事を、育てるとも言います。使いやすくなるように育ててください。

目安としてアイランドエッジ系のリングで1、2年分使い込むと、本当に良いリングになります。

わざとビーズの内側を削るチューンもあるそうですが

バランスが崩れる危険性があり、すごく難しいと思います。

<ビーズポリッシュチューン(研磨チューン)>

ビーズをピカピカに磨くと回転の抵抗が減りビーズがよく回るようになります。

目の荒い紙やすりから細かい紙やすりへ、400 600 1000番の順番で

最初にビーズ側面を、次に上下の◎の順番で紙やすりがけします。

紙やすりは耐水の物が良いです。

紙やすりをかけて、表面のきめが変わらなくなったら次の紙やすりに変えてください。

無理にビーズの形を崩そうとせずにあるままにならしていってください。

ある程度の穴、傷はそのままで良いです。削りすぎないでください。

いっぺんにやると途中でわからなくなるのでビーズはひとつづつ研磨してください。

最後にピカール等の金属磨き剤とぼろ布でピカピカになるまで磨けば出来上がりです。

くすんできたら磨き剤で磨くを繰り返しながら、1、2年分使い込めば、本当に良いリングになります。

鏡面研磨までやるとかなり早くなりますので、そこまで必要なければ研磨剤で光る程度に磨くだけでも良いです。

ビーズが滑りすぎる場合はそのまま使いこむか、ビーズの上下を荒くして調整してください。

ポリッシュチューンをすると手がものすごく黒くなるようになります。

アイランドエッジのブラックメッキビーズはビーズがこすれる上下の◎の部分と角だの下の黒メッキ銅メッキ

を真鍮の地が出るまで研磨して、側面の黒い部分は残しておくと良いです。

左:研磨後 中央:紙やすり#400番がけ後 右:チューン前、さびています

研磨後

分かりやすくするため鏡面研磨までしましたが、すぐに傷だらけになるのでここまで磨く必要はありません。

<バンダイジターリングビーズポリッシュチューン(研磨)>

特に使いにくいバンダイジターリングはだいぶましになるのでこれをやったほうが良いです。

回りの悪いバンダイビーズをピカピカに磨くと回転の抵抗が減りビーズがよく回るようになります。

くすんできたら磨き剤で磨くを繰り返しながら、刻印の文字がかすれて読めなくなるくらいに

数年分使い込めば、本当に良いリングになります。

<メインリングの曲がり>

新品ではメインリングはほぼ真円ですが、硬い地面に何度も落としているとだんだん溶接部分が折れ曲がり

真円ではなくなってきます。地面の柔らかいところで練習してください。

メインリングの曲がりは通常プレイでは問題ありませんが。競技レベルではプレイに影響してきます。

溶接部分を曲げれば元に戻りますが、金属疲労を起こし溶接部分が弱くなり溶接が割れやすくなりますので

メインリングの曲がりはそのままにして何もしない方が良いです。

競技レベルの方は未溶接新品メインリングを購入して、お近くの板金屋・鉄工所で再溶接してください。

<上級チューン:リングの溶接部分の手直し>

溶接部分に段差があるとビーズが通過するときビーズがしゃくられてビーズがばらけます。

リングの溶接部分の上下を紙やすりで削って

段差を滑らかにするとしゃくりが軽減されて使いやすくなりますが

個体差により見た目にはきれいでも溶接が弱いリングがあり

確実にリングの寿命は縮まります。

新品のリングを使い込んでいき紙やすりでのチューンを続けて行けば

自然と段差は滑らかになります。

ビーズの内側の慣らしがすんでからこの方法を試してください。

段差修正イメージ図

溶接部分が割れたら新品を買いなおすか。最寄の鉄工所か板金屋で再溶接してもらってください。

交換用の未溶接新品リングも販売されています。

<手が黒くなる・金属くさくなる>

チャッターリングをプレイするとどうしても手が黒くなります。黒いのは基本的に磨耗して

出来た金属粉と手の油、垢が混ざったものです。手を洗えば落ちます。

イベント・大会や出先などでは、ビニール袋にぬらしたタオルを入れておけば良いです。

<グーローブ・手袋・リストバンド>

手袋をすることにより手の汚れ、ビーズ内側の汚れを防いでくれます。

また、金属アレルギーの人にもお勧めです

手袋は自分が使いやすい物であればOK!

薄手の軍手やカラーのびのび手袋がオススメです。

リストバンドはブーメランの練習の時、痛みとアザから守ってくれます。


<メインリングの溶接割れ修理>

何度も固い地面にリングを落とすとリングの溶接部が割れてしましまいます。

そんなときは近所の鉄工所か板金屋に頼んで溶接してもってください。

鉄工所の場合私は2本で5000円払いました。

溶接後の仕上げもやってもらうと高くつくので

盛り気味に溶接だけをしてもらってグラインダーで荒削りまでしてもらって

仕上げは自分でヤスリとペーパーをかけて行けば1時間もあれば仕上がるでしょう。

個人でやってる様な所の方が安くやってもらえる気がします。

ステンレス用ハンダは弱いのでまたすぐ割れます。

ステンレスハンダは穴やひどい凹みの穴埋めには使えます。

家庭用の溶接機でも溶接できますが製品のようにきれいに溶接することはできません。

MAGステンレス溶接かCO2ステンレス溶接で良いです。

業者によってはTIG溶接でもやってくれるかもしれません。

私が頼んでいる鉄工所では溶接部を><形状に削り込んでから、TIGで点付け溶接で仮溶接後にCO2で溶接しています。

溶接前にリングの曲がりを手曲げで修正してからしてもらうと良いです。

もしくは新品ステンレスリングに交換してください。

競技レベルの方は未溶接新品メインリングを購入して、お近くの板金屋・鉄工所で再溶接してください。

<チャッターリングリングはうるさい>

チャッターリング(ジターリング)はうるさいです。

周りの人に迷惑をかけないようにプレイしましょう。

<窒息注意・引っぱられ注意>

チャッターリングは窒息注意おもちゃです。

リングを首にかけると、ひっかかって事故になりますので非常に危険です。

飛び降りて首吊り状態になったり、物に引っかかったり、引っかけられたりして死亡事故につながります。

大人がやると子供はまねしますので大人からまずやめましょう。

子供や誰かがやっていたら注意してやめさせましょう。

<そのほか>

部屋で練習すると必ずリングをすっ飛ばして物やテレビが壊れますので、壊れやすいものはかたづけるか保護して練習してください。

 固い地面に何度も落とすとリングが曲がり、溶接部分にヒビが入り割れてしまいます

難しいトリックを練習するときは芝生やカーペットなど柔らかい物の上で練習しましょう

チャッターリングはスリングかカラビナやホルダーで、腰に下げて持ち歩きできます。


<練習用チャッターリング・練習道具>

チャッターリングは落とし続けていくとリングが曲がり、溶接部分が割れる消耗品です。

メインリングを出来るだけ落とさないように大事に扱い。練習用にジャグリングリングやボール、練習用チャッターリングを使い。効率的に練習して行きます。

中級から上級トリック以降、フーラやオーバーザトップ以降はリングを数多く落とします。

音や床の問題でリングを落とせない場所。アスファルトなど硬い地面で練習する場合はこれらで練習します。

自分の部屋で練習する場合もジャグリングリングを使うと物が壊れずにすみます。

2枚をセロテープで張り合わせるとチャッターリングと同じ200gとなり使いやすくなります。使い分けてください。

メインリングの慣らしは下記で紹介する機械で行うと良いです。

画像ジャグリングリングは Mister Babache/ミスターババッシュ スタンダード 直径32.5cm 100g


ジターリング自動回転機の製作方法.pdf

@nozaki_hiroさんのミニ四駆を改造した自動回転機です。


自動慣らし機「CHATTERUNDES・チャタルンデス」

扇風機を改造して作ります。

そのまま回すと金属音がうるさすぎるので軸につり用のナイロン糸・テグスを一重に巻いて使います。

ナイロン糸が滑りながらリングを手繰りよせてくれます。

ナイロン糸は消耗品です。切れたらまた巻きなおしてください。

太目のテグスのほうが丈夫ですが、音が大きくなります。

スピードの微調整に抵抗器・調光機を使っていますが無くてもできます。

スピードを遅くするには角度を上向きにするかタオルをかけます。

スピードを早くするには水平にしてください。

リングの内側とナイロン糸がこすれて糸が切れてしまいますので

軸が当たるリング内側部分は傷を入れないようにしてください。

ビーズがあがりきって止まることがありますので無人稼動はできません。

金属粉が出ますので箱の中で稼動させてください。

扇風機からの火災事件がおきていますので。屋外で使用してください。

左側のビーズストッパーは長すぎました、軸から3センチからしたは切り落としてください。


ジターリングテクニックビデオ 製造終了

すばらしい内容のビデオでした。

ハーフジターリング

第一回JRLにて入賞者のみに配られました

普通サイズとの比較





(宮沢さん、きんどーさんの協力で掲載することが出来ました、感謝)

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国際的な共通名の問題

チャッターリングの大会・練習会について

チャッターリングの歴史の書きかけ

ジャグリング・大道芸・ショーにおけるリングの表現方法の考察

ビジネスとしてリング販売についての考察

リングの製造方法

児童館・科学教室.・遊びのイベントへのリング導入のすすめ


国際的な共通名の問題

このリングはメーカーや人々から様々な名前で呼ばれていて、ヨーヨーのような世界共通の名前がまだありません。

2017年現在世界中では主にチャッターリング、ジターリング、ジャイロリングでばらばらに呼ばれている状況です。

ヨーヨーにヨーヨーという名前が無かったらどうなっていたでしょうか。

JCRAでは世界共通の名前として「CHATTER RING」

日本国内では「チャッターリング」が使われるように推進活動をしていきます。

ジターリングとジャイロリング、スピードリングは商品名です。

チャッターリングはその名前がニュージーランドの人々から生まれたので商標権問題がありません。

(名前の権利問題、著作権料問題が無いということで、つまり無料の名前です。)

そしてチャッターリングという名前が生まれた経緯、歴史からそう呼ぶべきにふさわしい名前です。

製品名が一般名称化していることは良くあります。普通はこれで困ることはありません。

ですが共通で権利問題の無い名前が無いと以下のような色々な問題がおきます。

ネットで検索できない。されない

プレイヤー同士のすれ違いがおきる

グループ、大会の名前がつけられない

ネットショップでカテゴリ分けができない

メーカーの新規参入がしにくい

メーカ、ブランドによる寡占化による停滞

それぞれのリングはその商品名、ブランド名で呼べば良いです。

中国語とか各国の言語・文字の問題はありますが、国それぞれで呼び方の違いはあっても良いです。

日本はカタカナ外来語が使える国なので英語から抜き取り「チャッターリング」にしましょう。

日本国内では現在ジターリング、チャッターリング共に商標はとられていません。

共通の名前があったほうがメーカーもブランドリング名を一般名称化から守ることが出来ます。

1998年のバンダイジターリングの発売により日本ではジターリングと呼ぶことがほぼ主流になっていますが、

たとえばジターリングが正露丸・ホッチキスのように普通名称化すればどのリングもジターリングということになり、どれを買っても一緒と思われます。また普通名称化すればどのリングもジターリングということになり、他メーカーもジターリングという商品名をつけて製造販売することも出来るようになってしまいます。

ブランドリング名はそのメーカーにとって販売促進、マーケットにおいて有力ですが、プレイヤーにとっては足かせになります。

いつかは共通の名前をチャッターリングとして、リングの名前を○○○○リングと名前をつけて販売する事から離れることが必要になるでしょう。

たとえばジターリング大会、ジターリング練習会に螺旋やジャイロリング、スピードリングを持ってる人はどうしたらいいのでしょうか?ジターリング大会にはジターリングでしか出れません。

もしジターリングのメーカーが無くなって螺旋、ジャイロリングしかなければどうすればいいのでしょうか?

さらに別メーカーから○○○○リング・△△△△リングが発売されたら人気がでたらどうしましょうか?それはジターリングですか?

これはハッキーサックとフットバッグとの同じような問題です。

無料の共通の名前があれば解決できます。

Chatter Ringはおしゃべりの意味のChattering・チャタリングと輪のRingを掛け合わせただじゃれ言葉です。Chatteringにはカチャカチャ、ガチャガチャという振動の意味もあり。たとえば寒くて歯が震える事はteeth Chatteringになります。英語音的にはチャタリングです。

日本語で「チャタリング」は機械・電子系の言葉として既に使われています。重複をさけて日本語のカタカナにしたとき、おもちゃ的発音と読み方、文字の見え方を考慮してチャッターリングにしています。 

チャタリング

チャタァリング

チャッタリング

チャッタァリング

チャッターリング


良いスポーツタイプチャッターリングの作り方

メインリング

Φ6mmのステンレス丸棒を使います。Φ6mmの丸棒はちょうど良い握り具合で、また重さもちょうど良いです。

ピカピカの磨き丸棒はビーズがすべるので良くありません。普通のつや消し仕上げが良いです。

外形は245mmから255mmです。一般的に多くの良いチャッターリングは245mmになっています。製造誤差はありますので245-250mmの間でしたら問題ないです。

基本的に子供向けの商品なのでこのサイズで良いですが、大人向け用にはもう少し10-20mmほど大きくても良いです。

正確な円に曲げて、つなぎ目を曲がりの無い、ずれの無い強固で確かなな溶接で閉じて、凹凸の無いように仕上げます。どこが溶接部分か分からないように仕上げます。

一般的には長いステンレス丸棒をスプリングコイル状に曲げ、そのコイルを一直線に切断して作られます。

鉄棒はサビるのでだめです。鉄棒にメッキをしても使っている間にメッキがはげます。

ビーズの素材

現在、ビーズの素材は真鍮がベストです。

比重もちょうど良く、加工もしやすく、安価です。

似たような比重の素材はステンレスがあります。ステンレスビーズのチャッターリングはどうなるのか分かりません。試してみてください。

ビーズの内径

ビーズの内径は11mmが良いです。(Φ6mmのメインリング使用の場合)、この11mmというサイズはサイズは旋盤加工工程でのドリルサイズです。11mm以外のこれに近いサイズを知りません。.あるならば試すことが出来ます。

多くの良いチャッターリングの内径サイズは11mmです。

競技用レベルのチャッターリングならば

ビーズの高さ

5.5mm位が良いです。高さは他の要素からこの近辺のサイズに落ち着くでしょう。

多くの良いチャッターリングは5mmから6mmの間です。

低いビーズだとビーズが遅くなり、共回りして詰まります。

ちょうど良い高さのビーズはビーズスピードも良く、上下のビーズを弾くように回転角度もちょうど良くなり、共回りして詰まりません。

ビーズの外形
19mmで良いです。これは単に材料の19mm真鍮丸棒素材から来ているサイズです。

ビーズ内側の形状

使い込んだ慣らし済みビーズのように、ビーズ内側は新品時から丸く、弧状の形が理想です。製造が難しく、手間がかかります。旋盤かプレスから作れます。どのような内側の形が良いかは実際に作ってみて使ってみないと分かりません。

台形型のビーズ内側は量産化、製造工程、技術、加工時間、コスト面からくる妥協の形状です。

台形の山の形がちょうど良いと、回転角度がちょうど良くなります。使っていくと台形の角から削れて行き .大体両端が同じ位に削り終わるように角が削れて、最終的に丸い弧状になります。

      ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

台形の形と、台形の山が角から削れて行って丸くなって仕上がった形を重なるように想像してみてください。
ビーズを回転させると台形の角からビーズが削れて行き上記の絵の様に丸くなって行きます。出来るだけ早く丸くなるように、その削れる間できるだけ使いやすくなるのが必要な台形の形状になります。

台形の山が低いと、回転角度が浅くなり、ビーズスピードも遅く、共回りするようになりビーズが詰まります。

台形の山が高いと、山の上の部分だけから削れて行きます。ビーズの内側がメインリングに当たる幅が狭くなります。推測ですがビーズ内側の幅が狭いと激しいビーズの動きを行ったときに、持ちこたえる幅が少ないのでビーズが止まりやすくなると思います。

内側が台形のビーズは使い込んで台形から弧状に磨耗させないとビーズは性能を発揮できませんが。弧状になるには100j時間ほどの使い込みが必要です。最初から弧状にしておけば性能も高くなりますし。他のリングと差別化することができます。

ビーズ外側の形状

外側の形状は色々な形状が考えられますが、角が丸いことが大事です。

角が丸いと回転の抵抗が減り、回転がスムーズになります。どれくらいの角が良いかは、実際に作ってみてプレイしてみないと分かりません。

ビーズの重さ

7.2gから7.5g位が全てのプレイヤーにとって好まれる重さです(新品台形形状のビーズの場合です)。もちろん使い込むほどにどんどん磨耗して行くので軽くなります。ビーズの内側が削れて丸くなり慣らしがすめば約0.35g軽くなっています。慣らしが終わればちょうど良い重さになるようすればば良いです。

7.7gだと、良い感じですが、気持ち重さを感じます。重めが好みのプレイヤーに良いです。ビーズ寿命長く使えます。
7.5gだと、バランス良い感じです。
7.2gだと、バランス良い感じです。
7.0gだと、良い感じです。重さによる慣性が減るのでスピードの速いトリックが楽になります。しかしビーズが軽いので重さで、ビーズの位置を感じることできにくくなります。手元を見ないプレイがやりにくくなります。

ビーズのメッキ

メッキ無しが無難です。

銅メッキは表面がザラザラになりビーズが遅くなるので駄目です。

ニッケルメッキはビーズの滑りが良くなるので良いですが、ビーズが銀色になり、メインリングも銀色なのでビーズの場所が分かりにくくなります。

ニッケルメッキの上に金色メッキをすると、見た目きれいです。真鍮のように酸化しませんが、メッキがはがれて銀ビーズになってしまいます。

ビーズの数
5個(245-255mmメインリングの場合)このサイズ以上の場合でも5個で良いです。245mm以下の場合は使い具合を見て減らしたほうが良いでしょう。

良いチャッターリングにはそれぞれの部品の品質・精度とバランスが必要になります。

メーカーの方はリングの試作品をJCRAに送ってください。テストプレイをして性能を評価することが出来ます。

リング接続部:通常は><にして溶接であるが。凹凸ジョイント構造、凹棒凹ジョイント構造も考えられる。初期型のジャイロリングなどはジョイント構造である。凹凸構造は利点もコスト高で手間隙もかかる。接続部の段差処理せずにジョイント接続だけにして熱膨張差込、ポンチ打ち止めだけにしたら逆にコスト安になるかもしれない。個人でもメインリング交換が可能になれば良いが接続部の段差処理が問題だ。


チャッターリングの大会・練習会について

大会についてですが。リングは2010年6月現在ではものすごく下火になっていてプレイヤーは少なく連携もないようなものです。10年前にバンダイのジターリングの大会が終わってから、ヨーヨーのように自主的な大会は開催されませんでした。みんな大会への思いはありましたがそこから先には進みませんでした。あの頃の私はなんで誰も自分からやろうと言い出さないのかと思っていました。みんなそうだったんじゃないのかな?面倒くさいですしね。人材がいなかったということもありますが。結局のところみんな幼かったんだと思います。その失敗を教訓に、大会があったらいいなぁ、大会に出たいと思う人は、まず自分から言い出して、都市部でも地方都市ででも少人数ででもまとまって自分たちでやってください。やる気の問題だと思います。

というわけで大会やりたい人は連絡ください。もしくは自分たちだけでやってください。大会の打ち合わせにはこのサイトか、mixiのジターリングコミュニティか、どこででもしてください。私もできるだけのサポートはします。

大会は関西から関東の間で行われるのが良いと思います

大会じゃなくても練習会から始めたらどうでしょうか。1人で練習会もいいじゃないですか。「(1人ですけど)練習会やりませんか?」じゃなくて「(1人ですけど)練習会やってます。」に言葉からまず変えませんか?

会場・練習場を借りる際の問題ですが、普通の硬い床の場合リングが落ちるので床に傷がつきます。落下音もうるさいので確認が必要でしょう。リングの溶接部へのダメージにもなります。マット、カーペットを用意して対応すると良いと思います。4畳半か6畳程必要だと思います。車だと問題ないですが、電車な人だと厳しいですね。会場と交渉して置かしてもらうことは出来ないでしょうか。


児童館・科学教室.・遊びのイベント・へのチャッターリング導入のすすめの書きかけ

チャッターリング(ジターリング)はスキルトイ・技能玩具としてとても優れています。

面白くて、適度な難易度、消耗・交換部品が無く低コスト、壊れない、半永久的な耐久性があります。

適度な難易度は、遊ぶ子供たちにとっても、指導する大人にとっても敷居が低くて導入しやすいです。

この楽しく物理的運動を体験できるリングは科学教室・物理教室への導入を可能にします。

チャッターリング初心者への体験指導マニュアル

時間:10〜20分


2017.7.12

<HISTORY OF THE RING>

リングの歴史の書きかけ

「リングの起源」

"Origin of the Ring"

これそのものには名前がありません。本著では便宜上「リング」とします。

リングの起源・発祥は特定されていません。まっすぐな長い棒にワッシャー状のものが摩擦で引っかかりながら回転しながらゆっくり落ちて行く現象は偶発的にまれにおきます。これを見た人が長い棒をつなげて円にすれば無限に落ちて行くのではないか。と思いつくのは自然なことでしょう。古代や中世以前にもあったのかもしれませんがリングが生まれたのは金属加工製品が規格化された産業革命以後だと思われます。リングは太さの均一で長く滑らかな金属針金・丸棒を円にしてつなげる技術と正円形のO型な円盤が出来た時代以降の世界各地の工場で生まれたのではないでしょうか。

そしてまた、物理学の分野でもこの物理運動が見逃されていたとは思えません。


日本国内では1999年当時昭和21〜22年生まれの方からこういうおもちゃを子供の頃(昭和30年前半)愛媛県波方町にて遊んだという話を筆者(田窪)が実際に聞き取りしています。またその昭和30年代当時の物と思われる実際のリングもあります。ヤフーオークションの駄菓子屋系出品者から入手しました。

ワッシャー回し(画像内側):JCRA所蔵

雑誌DIME 1998年の7月2日号小学館発行のジターリング特集記事には

「ジターリングは、戦後の日本にも現れた(といっても針金に5円玉やナットを通したもの)とか、」

との記述があります。

1999年頃のレア好きなあなたへというレア情報投稿ホームページ(http://plaza18.mbn.or.jp/%7Ewadanobu/rare2.html)に

<ほたか情報!>旅行中に電車を待っている時、ジターリングをしていたら、87歳のじいさんが話し掛けてきて、遊びはじめた。実は、最近ハヤりだしたジターリングは、80年ぐらい前にすでに日本ではやっていたらしい。

保存ホームページデーターのキャプチャー画像

との投稿記事があります。1999年の80年前は1919年(大正8年)です。この方も当時7歳であったはずで記憶のずれはあると思いますが、少なくとも1920年代にはすでにあったと推測できます。

「チャッターリングの誕生」

"Birth of the Chatter Ring"

1995年にニュージーランドでチャッターリングが生まれました。まずMurray potts・マーレイ ポッツが書いた「チャッターリングの歴史」の日本語訳を掲載します。マーレイのリングの歴史にはFascinations社が販売していたCHATTERRINGからどうやって現在のスポーツタイプリングのCHATTER RINGへと発展していったか等が書かれています。

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参考資料:ニュージーランド出身で当時台湾在住のMurray potts氏がhttp://www.potts.co.nzにて1999年9月頃に書いた

「チャッターリングの歴史」

 (原文保存ホームページデータのキャプチャー画像へ)

チャッターリング(ジターリングとも呼ばれている)の歴史

著:Murray Potts・マーレイ ポッツ-世界で最も有名なチャッターリング、オリジナルの一番売れた”ロンリードッグ”のワンダーリングそして”バンダイ"のジターリングのデザイナー

 ここに、少しの歴史の教えを書いてることにしよう。この素晴らしいおもちゃがどこから来てどこへ行くのかについて、、、

 私達のリングの歴史はそれ自身と同様に驚くべき物だ!

 日本で信じられているのとは逆に、ジターリングとはハワイでデザインされた物ではない。ジターリング(もしくはチャッターリング(それは最初に呼ばれた物))は数年かけてめぐり回った古いおもちゃから派生したものだ。古い玩具の一種がまだ残っている-それは(「Gyro Ring/ジャイロリング」と呼ばれていてそれはシアトルの会社Fascinations Toys & Gifts社により販売されている。彼らは1980年代後半にメキシコで売られていたよく似た商品を模倣した。そのメキシコの製品は1970年代にイタリア・ミラノのMr. Palumbo(死去)のPartoys社で作られた製品をコピーした物だ。私はそれを彼が”発明”とは思わない、なぜなら私は実際にオーストラリアの著作権の記録にいくつか1968年のデザイン画に見つけたからだ。

 上記の全てのリングはとても低い興味を得た、しかし商業的に彼らは失敗した。話をFascinationsに戻します。彼らは1990年代の初頭に「Gyro Ring」を在庫処分することを決めた。それは彼らにより中国のQualidux工業(リンク)と呼ばれる会社で製造された。Qualidux工場の過剰な在庫商品は主にジャンクセールで処分された。数千の物はオーストラリアのIndependent Studious Ltdと言う卸売り会社によって購入され、”教育”玩具としてオーストラリアとニュージーランドの各地へ卸された。

 12本のGyro Ring(それらは実際に"Chatter Rings"のラベルだった)がニュージーランドの小さな町(Hasting.・へースティング)の小さな店に来た。その店の名前はApple Activities Ltd.。彼らはそれを上手く売ることが出来なかった、基本の動作以外出来なかったから。リングは巨大で、ビーズも巨大だった、そして(私たちの今日の基準では)それは大きく、遅く、そしてダンプだ。

 しかしながら、、、、売られた一つのリングがその持ち主の家の火災により奇跡的な変化をした。火事の後子供達は彼らの寝室の焼け跡で何か焼け残っているものがないかと探した。そして彼らはリングを見つけた。それは火事により大きなビーズのプラスチックが焼け落ち、大きなステンレスのメインリング残った小さなステンレスの物が通された物だった。彼らはビーズを幸運にも回した、そしてビーズはビュンビュンと回った。うわー!クールだ、彼らは理解した。

 彼らはそれを学校へ持っていき遊びまわった。まもなく友達達はApple Activities店へ舞い戻り数点のまだ残っていた物を買い、プラスチックを取り除いた、そして熱狂が生まれた。しかし問題は彼らがもうこれ以上買えなくなったことだ、なぜなら国中のリングが無くなってしまったからだ、その時Apple Activitiesの??バーバラはアーストラリアヘより注文したが彼女が言うにはそれらは売れ切れでもうこれ以上入手出来なかった。(補足:Fascinationsは1997年にGyro Ringの発売を再開した、しかしながら売れず、悲しくも、1997年から、彼らもまた私のWonder Ringを正確にコピーして販売を開始した。しかし、運がそれを持っているだろう...。.こ彼らの研究不足によりこのGyro Ring Proは貧弱な偽物でかなりの失敗作だ )

 少年達は何をしたのか? 彼らは自分たちで作りはじめた、しばしば父親の手助けを受けながら。デザインは素早く改良されそれは大きな鉄の輪に六角形の真鍮のナットが通った物だった。シンプル。それらは全く初歩的だった。しかしながら技術はまだ十分に開発されていなかった。彼らはよりプレイし、よりチューンされやがてそれらは早くなった、そして動作はより複雑に、少年達はこれらの自家製のおもちゃを主にchatter rings・チャッターリングと呼んだなぜならそれらが雑音を発するから。(訳者:Chattering・チャッタリングでおしゃべり・口うるさいと言う意味が有ります。同じくWondering・ワンダリングで驚くとか不思議に思うと言う意味です。Jitteringは振動しているです。現在進行形のingとリングのRingをかけたダジャレ言葉になっています。)

 私の登場、、、、そのころ私は小さな田舎の村Nuhaka・ヌハカ(人口約500人)キーウィフルーツ農場のマネージングをしていた。1996年の3月、キーウィフルーツの収穫が終わり私たちは全ての労働者とその家族達とでバーベキューパーティーを行った。私はテーブルに座りビールを飲んだり話していたりしていると、、、すると「ガラガラ-シャンシャン-ガラカラ」と言う音が私の後ろから聞こえてきた。振り返って辺りをみると一人の少年(Trae Rory・タラエ ローレイ、ジェレミー”リングウォーリアー”ローレイのいとこ)が10人くらいの少年達に”ブーメラン”のやり方を説明しているのが見えた。わたしは驚き、彼に何をやっていたのかと聞いた。「チャッターリングだよ」とタラエが答えた。どこで手に入れたのだと聞くと「学校で自分で作った」と答えた。わお!これは今まで長い間見た物の中で最も不可思議なものだった。

 翌日、私は自分たちの作業場で10本のリングを作った。私は旋盤で真鍮の棒から”ビーズ”を作った。そしてそれらを直径8分の1インチ(3.2ミリ)の鉄の棒を私が円形に曲げて溶接した鉄の輪にとりつけた。私はそれまでに鉄を曲げた経験が無かった。出来あがった物はすべて少しずつ大きさが違った物になった。私は一つを私の物とし、少年達を見つけるため村を車で周り残りの9つのリングを少年達にあげた。すると少年達は完全に狂喜した。私は暴動が始まったのかと思った。その後事が落ち着いたあと私は年上の少年達が全てのリングの大きさを比較していることに気がついた。そして彼ら自身で小さめなリングが取り合いになった。私はなぜかれらが小さめなやつを求めるのか?と聞くと、、、「それが早いからだ!」と言う返事が返ってきた。ああ!経験者の声、それは私にとって初めて本当にペニーが落ちる瞬間だった(訳者注:ペニーとは1ペニーコインの事で自動販売機の詰まったコインが落ちること。合点がいくという意味)。私はこの製品を私の想像以上により良いものに作れた。私は誰もこれらを商業的につくっていないことを知っていた。そしてその熱狂は小さな国の小さな地方の小さな地域で限定された事だった。

 私はその週に50以上のリングを作り、それをほしがっている子供達にをれをあげた(それは全員だった)。そして数組の両親にも!私たちは子供達に「練習しろ、私はこれが大きな物になると思う、私はデモンストレーター達が必要になるだろう。」と言った。正直言って彼らは私が狂ったと思っていた。

 私はその週全く寝てないと思う。私はテストで100個の物を作った、ビーズの形、リングのサイズや金属の種類を変えて。私は"Wonder Ring"と言う名前を思いついて、自分の最初のパンフレットを書いた。週の終わりの事だった。私は最終的な"Wonder Ring" のデザインを決めた。私はウェリングトンで結婚式のビデオの制作業をしている友人に電話をかけ、こっちに来て私に会ってくれるかとたずねた。次の週末に彼は来るまで8時間かけて来た。私は4人のベストプレイヤーをこの村から見つけだし、彼らに私の家の周りに来てくれるよう頼んだ(彼らはまさに青少年達で確実に子供では無かった。年齢は15-17であった)。そして私たちは販売促進用のビデオを作った。

 最初の出来事は月曜日の朝だった、私は車を運転してAuckland・オークランド10時間かけて)へ行った。二人の少年と私とで、タラエともう一人"Count・カウント"と。私たちはホテルに泊まり、翌朝私は周りのいくつかの鉄工所を回り、私が数日の間で職業的に100本のリングを作ることが出来る場所を見つけた。タラエとカウントに私は「練習、練習、練習」と言った。(彼らはまだ私が狂っていたと思っていた)。リングの制作が終わったとき私はニュージーランドで最も大きな小売業者The Warehouse 社の仕入れ担当屋に電話した。私は彼女に私はホットなおもちゃを持っている事と、彼女に見てもらえるよう話した。OK、彼女は言った、私たちの商談は来月の27日(か他の日)でどう?と。来月!!「だめだ、あなたは解っていないよ、私はあなたに今日会わなくてはいけないんだ。」と私は言った。最初に彼女はそれは無理だと言った、しかしまもなく態度は軟化した、もし彼女が彼女の昼食の10分間を私に与えたら、それで十分か?と彼女は最後にたずねた。よし、私はそれで大丈夫だろうと答えた。

 そうして私たち私とタラエ(彼は一番のプレイヤーだった)は行った。女性の名前はJanet Duggan・ジャネットだった、私は「まず、これを見てくれ」と言った、タラエに開始の合図を送った「チャッター-クラッター-スウィッシュ-ラトー-スヲッシュ」。OK、そして私達の作ったビデオも、これを見ていただけませんか?彼女はそれをセットし、私達はのビデオを見始めた。まもなく彼女はそれを見るように他の人々を呼び、彼らはそれを3回見た。それからジャネットが、OK 話しましょう。と言った。

 10分の話し合いのはずが最終的には約2時間になっていた。彼女は私に300個の注文をくれた。そして30のお店に10個づつ置いてみるわ、と言った。「やったーーーー!」ビジネスになった!

その日の夜、彼女は私のホテルに電話して来た、彼女が回りの店に聞いたら、一つの店(Whakatane・ファカタニ)の一人のマネージャーが多くの子供達にリングについて問い合わせがあったと話した。彼は卸で300個の注文を最初に求めた、私は超特急で作り上げ支店へ持っていった。彼らはそれらを受け取った時、マネージャーは二つのラジオに"スポット広告"をだした。リングは一日で売れ切れた!!

 ジャネットは私に電話してきてそして私にホテルのFAX機器についてたずねた。私は彼女に番号を教えた、すると彼女はFAXのそばにいてくれと言った。その夜私は1760の注文を受け、次の日には3000、週が終わる前には注文は6000を超えていた。もうだれも私が狂ったとは思わなかった!

 いずれにしても1996年の4月から10月の間にウェアハウスは14万本以上のリングを売った。そしてそれはおもちゃではその年の最高の売上げだった。

1996年9月頃に私はSolomon "The Enforcer" Fraserソロモン”ジ インフォーサー”フレイザー(ニュージーランド人ハワイ在住)に会った。しかし帰省で訪れていた。彼は私の製品をハワイで売ってみたかった。そしてそれを彼は行った。彼は家に戻って、アイランドエッジ社をスタートさせ200本(最初の注文)を輸入した。ジターリングとして。それには数ヶ月かかったがしかしまもなくハワイでは本当に上手くいった。そしてアイランドエッジは私のリングを20フィートコンテナ(長さ20ft(6.058m)×幅8ft(2.438m)×高さ8'6"(2.59m))分購入した。

チャッター・ジター・ワンダーリングによる初期と継続的な成功のための信用は、アイランドエッジ社のソロモン”ジインフォーサー”フレーザーとジェイソン” マジッック”ラバゴの先見の明と素晴らしいマーケティングの努力によるものです。信じられないほどのサポートト、献身、信頼、忍耐力、ひらめき、そしてニッキー”スパイス”デービッツとジェレミー”リングウォーリアー”ローレイとの交友、みんなに感謝する!

 1997年ハワイのヨーヨーとスキルトイのマーケティング会社、HPK Marketing LLCはリングをハワイで見てそれをバンダイ社に紹介した。同様にジターリングを日本に進出させたがった。私はマーケティング社と協定契約にサインし、バンダイに製品と著作権について許可した。その1998年バンダイは五十万本以上の私の製品をバンダイの包装で出荷された。けれどもバンダイとのビジネスはまもなく終える事となる。私は確かに日本でのジターリングの販売促進で彼らが行った良い仕事を高く評価する。彼らの製品のサポートはリングにより大きな認知を与えた、日本だけではない、世界中に。

それはまだ始まったばかりだ、、、

日本語訳:田窪達也

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このチャッターリングの歴史が書かれた1999年当時マーレイはhttp://jittermax.homepage.com/というサイトでjittermaxブランドのリングを売り出そうとしていました。サイトは掲示板等も作られ多数の情報とともにマーレイ氏主導で運営されていました。2001年にはアイランドエッジ社からジターリングのブランド名もタイアップされJittermaxのJitter Ringという商品が作られイスラエルへ輸出されました。

その後まもなくマーレイは台湾からニュージーランドへ帰国し、製造は途絶え。その後ハワイアイランドエッジ社も2001年に人知れず活動を停止しました。

マーレイの「チャッターリングの歴史」の中に書かれている火事で焼けたリングはApple Activities Ltd.で販売されたと書かれています。同店のホームページがあり。その中のお店の紹介文には、Apple Activities はDi Charlton(1995年にニュージーランドで流行した”チャッターリング"を(made)作った)によって開店された。と訳す事が出来る文章があります。実際にチャッターリングを作ったのでしょうか。とにかくこの店からチャッターリングの流行が始まったことが分かります。同サイトにはチャッターリングをプレイしている女性の写真があり。この女性がDi Charlton氏です。

Apple Activities Ltd.

http://www.educationalexperience.co.nz/appleactivities/

Apple Activities was set up by Di Charlton (who made "chattering" so famous throughout NZ in 1995)

リングが家事で燃えた話は伝説です。ストーリーには亜種が見られます。ハワイの新アイランドエッジマウイのサイトではマーレイ自身がキャンプの焚き火にジャイロリングが落としたでたらめな話になっています。証拠も残っていませんのでこの話はニュージーランドで生まれた伝説です。誰かの創作なのかもしれません。

筆者が実際にジャイロリングのビーズからプラスチックを取り除いてみましたが、鋳物ビーズのため表面は荒れていて、幅も広いためにビーズが共回りしてブレーキがかかり、回転は逆に遅くなりました。プラスチックがなくなると良くなったと思ったのは勘違いなのですが、心理的に良くなったのだろうと錯覚したのだと思われます。いずれにしてもこのビーズの取れたジャイロリングをコピーしたリングが最初のChatter Ring/チャッターリングになります。

1995年から1996年にかけてFascinations社のCHATTERRINGから自家製のChatter Ringが生まれましたが、最初に誰が作ったのか、誰が最初に商業的に作り出したのかがわからなくなっています。

地理的にはApple ActivitiesがあったHasting.・へースティングはニュージーランドの北島の中ほどにあります。1996年3月にマーレイがチャッターリングと出会ったNuhaka・ヌハカはへースティングから北東に約100kmほどです。ウェアハウスの支店があったWhakatane・ファカタニはへースティングから北に約200kmほどです。Apple Activitiesから1995年にチャッターリングの流行が生まれ、円状に流行が広がっていったのだと思われます。

マーレイの「チャッターリングの歴史」の中に書かれている火事で焼けたリングはFASCINATIONS社のCHATTERRINGです。この製品はリングの継ぎ目以外は2010年現在のGYRO RINGと同じものです。この商品がいつニュージーランドに上陸されたかわかりませんがアメリカの商標情報によると

http://tarr.uspto.gov/servlet/tarr?regser=serial&entry=74133055

Word Mark: CHATTERRING
Status/
Status Date: CANCELLED - SECTION 8
1/11/1999
Serial Number: 74133055
Filing Date: 1/24/1991
Registration Number: 1699892
Registration Date: 7/7/1992
Goods and Services: spinning rings toy
Mark Description: NOT AVAILABLE
Type Of Mark: TradeMark
Published For Opposition Date: 10/1/1991
Latest Owner: Fascinations Toys & Gifts, Inc.
Suite B3
Seattle , 98108

FASCINATIONS CHATTERRING (JCRA:所蔵)

で出願日は 1/24/1991で失効は1/11/1999となっています。パッケージの商品名はCHATTERRING(TM)とでCHATTERとRINGの単語はくっついていて離れていません。ビーズの事はGYRO WARKERS(TM)と名づけられています。昔のチャッターリングのパッケージの裏面の右下には小さなシールでMADE IN CHINAと書かれています。さらにこのシール下にはMade in Mexicoと印刷されているのが透けて見えます。最初はメキシコ産があり、その後マーレイの書いたとおり中国産の物へ変わったのだと思われます。JCRA所蔵の物は日本の輸入代理店が輸入販売していたもので、その日本語シールが貼られていました。200?年にヤフーオークションにて入手したものです。

http://tarr.uspto.gov/servlet/tarr?regser=serial&entry=73739632

Word Mark: GYRO-WALKERS
Status/
Status Date: CANCELLED - SECTION 8
10/2/1995
Serial Number: 73739632
Filing Date: 7/13/1988
Registration Number: 1532182
Registration Date: 3/28/1989
Goods and Services: SPINNING COMPONENTS OF A HAND-HELD TOY
Mark Description: NOT AVAILABLE
Type Of Mark: TradeMark
Published For Opposition Date: 1/3/1989
Latest Owner: PIOLATA, THOMAS P.

そしてこのGYRO-WALKERSの商標データによると出願日は7/13/1988です。この権利者はFascinacionsではなくPIOLATA, THOMAS P.となっていて個人名となっています。このPIOLATA, THOMAS P.の他の商標データを見てみると。

http://tarr.uspto.gov/servlet/tarr?regser=serial&entry=73696706

Word Mark: ZARINGO
Status/
Status Date: CANCELLED - SECTION 8
4/8/1996
Serial Number: 73696706
Filing Date: 11/18/1987
Registration Number: 1559121
Registration Date: 10/3/1989
Goods and Services: AMUSEMENT DEVICES HAVING ONE OR MORE SPINNING ELEMENTS MOUNTED FOR ROTATION ON A LARGER SUBSTANTIALLY CIRCULAR RING
Mark Description: NOT AVAILABLE
Type Of Mark: TradeMark
Published For Opposition Date: 7/11/1989
Latest Owner: PIOLATA, THOMAS P.
COLUMBUS , 43220

ZARINGOという商標も所持していたことがわかります。出願日は11/18/1987となっています。ZARINGOの商標の画像には最後のOの文字が大きくなっていて、Oの文字にビーズが5つ通っていてリングの形になっています。このPIOLATA, THOMAS P.とFascinations社との間で何らかの関係があったと思われます。

マーレイのチャッターリングの歴史で書かれているマーレイのワンダーリングより前にあった6角ビーズリングと思われるリングを,ニュージーランドのオークションサイトhttp://www.trademe.co.nz/より、2010年8月に入手しました。(JCRA所蔵:チャッターリング)。購入してもらった輸入代理店経由で製造出品者に何年に製造されたかを質問してもらいました。その回答「約10年前の製造でそれらの最後の物でした」"Chatter rings manufactured about 10 years ago and these are last of that production"(Seller answer:2010 August)との回答を得ました。この6角ビーズの大きめなリングはニュージーランドの人がyoutubeにアップしたリングプレイ動画に見られますのでかなりの数のこのリングが出回っていたのだと思われます。この6角ビーズは6角のナットを再加工したか、最初からこの形の製品があったのだと思います。

マーレイが1996年当時販売していたワンダーリングの説明書には、THE MOST FAMOUS CHATTER RING IN THE WORLD(世界で最も有名なチャッターリング)と書かれています。どうやらCHATTERRINGが人々の中で巡ってゆくなかでCHATTER RINGへと変化しそれが一般名称化されていたことが分かります。

http://tarr.uspto.gov/servlet/tarr?regser=serial&entry=75176817

Word Mark: CHATTER RING
Status/
Status Date: ABANDONED-FAILURE TO RESPOND OR LATE RESPONSE
1/17/1999
Serial Number: 75176817
Filing Date: 10/4/1996
Registration Number: NOT AVAILABLE
Registration Date: NOT AVAILABLE
Goods and Services: toy, namely, a ring threaded through one or more other rings
Mark Description: NOT AVAILABLE
Type Of Mark: TradeMark
Published For Opposition Date: N/A
Latest Owner: MUIR, LEITH
12 WARRAWONG STREET
SYDNEY ,

アメリカの商標を調べますとCHATTER RINGがオーストラリアの人によって商標登録されています。10/4/1996に出願されて1/17/1999に失われています。マーレイの文章では1996年の3月にリングと出会い、その時すでに少年がCHATTER RINGと呼んでいたと書かれています。出願はそれ以後でそして失効されています。ニュージーランドとオーストライアでの商標について〜<調査必要>

その他の主要なリングの商標について

http://tarr.uspto.gov/servlet/tarr?regser=serial&entry=77693312

Word Mark: JITTER RING
Status/
Status Date: ABANDONED-FAILURE TO RESPOND OR LATE RESPONSE
1/11/2010
Serial Number: 77693312
Filing Date: 3/17/2009
Registration Number: NOT AVAILABLE
Registration Date: NOT AVAILABLE
Goods and Services: Action skill games; Manipulative games
Mark Description: NOT AVAILABLE
Type Of Mark: TradeMark
Published For Opposition Date: N/A
Latest Owner: Rabago, Jason K.K.
590 Farrington Hwy #524-184
Kapolei, HI 96707

http://tarr.uspto.gov/servlet/tarr?regser=serial&entry=75266123

Word Mark: GYRO-RING
Status/
Status Date: CANCELLED - SECTION 8
7/16/2005
Serial Number: 75266123
Filing Date: 3/28/1997
Registration Number: 2196617
Registration Date: 10/13/1998
Goods and Services: spinning rings toy
Mark Description: NOT AVAILABLE
Type Of Mark: TradeMark
Published For Opposition Date: 1/13/1998
Latest Owner: Fascinations Toys & Gifts, Inc.
Suite B3
Seattle , 98108
COLUMBUS , 43220

http://tarr.uspto.gov/servlet/tarr?regser=serial&entry=75616233

http://tarr.uspto.gov/servlet/tarr?regser=serial&entry=75612620

http://tarr.uspto.gov/servlet/tarr?regser=serial&entry=77755821

「ニュージーランドでの大流行」

"Craze in New Zealand"

マーレイの「チャッターリングの歴史」の通り。ニュージーランドでは1990年代中頃から後半かけて小学生から中高校生を中心に子供たちの間でチャッターリングが大流行しました。自家製も含め、いく人かの生産者の手により数多くのリングが生み出されました。そしてそれらの商品化された数種類は海外へ輸出されました。

ニュージーランドの人口と販売数についてマーレイの文章では「1996年の4月から10月の間にウェアハウスは14万本以上のリングを売った。」と書かれています。googleのデーターによると1996年のニュージーランドの人口は3,732千人となっています。1995年では3,673.4千万人です。

国連のデーターによるとhttp://esa.un.org/unpp/ ニュージーランドでの1995年の5-14歳の人数は55.3万人で同年の15-24歳の人数は55.4万人です。より細かなデーターが欲しいですが見つからないので、ざっと計算すると、5-24歳の人数は110.7万人で、5-24歳の20学年で割ると1学年辺り55,350人になります。日本での小学校1年から中学3年生まで考えてみると9学年分で498,150人で約50万人と推定できます。マーレイのリングは4月から10月の6ヶ月間だけで14万本、この数字は販売数ではなく出荷数だとして、自家製リングや他社のリングが多数あった事を考えてみると。ものすごい割合でチャッターリングが広まっていたことが分かります。

マーレイのLONELY DOGによるパフォーマンスチームTEAM LONELY DOGが組織されました。Jeremy Rore(ニュージーランド)とNicky Davids(オーストラリア)が在籍していました。両者はワンダーリングの販売にも関係していました。LONELY DOGの合言葉は"Everything is possible!"でした。

「1996年〜ハワイでの流行」

"1996 Craze in Hawaii"

マーレイの「チャッターリングの歴史」によると1996年9月以降にSolomon Frazer・ソロモンフレイザーによりマーレイのワンダーリングがハワイへと持ち込まれました。ISLAND EDGE INC.アイランドエッジ社JITTER RINGと名づけられ、ソロモンとJason Rabago・ジェイソンラバゴにより販売が開始されました。初期の様子がうかがえる資料としてはアイランドエッジ社が販売していたHow to Videoがあります。このビデオの中には初期のアイランドエッジ社の活動が記録されています。ゴールドメッキビーズとシルバーメッキビーズのリングが使われ、ソロモン、ジェイソンを含む成人男性4人とマウイ島、オアフ島のカイリーソロモンを含む多数の少年少女たちが登場しジターリングをプレイしています(未確認情報:Nolan"Flying Samoan"FraserとIan"Candy Man" Quirkと思われる少年も登場している)。上手な少年プレイヤーは1ヶ月から2ヶ月はプレイしたと思われる技術レベルで。成人プレイヤーは数ヶ月はプレイしたと思われます。プレイヤーの中でもジェイソンのスキルは特に高く、ジェイソンが中心プレイヤーとして現在の初級、中級トリックの多くがすでにプレイされています。プレイされているトリックもプレイヤーも発展途上だったようで、UFOは未完成、オーバーザトップは1回のみ、ブーメランは行われていません。ジターリングのロゴマークやあのジターリングを持った少年JITTER BOYのマークは既に登場して白Tシャツや横断幕にプリントされています。あのジターリングの黄色のパッケージ商品は登場していません。プレイしている後ろには砂浜でビキニ姿の女性や海で泳いでいる人たちが映っていて、ビデオ撮影時は冬季ではなかったと思われます。ビデオはリングの技術的レベルから見て仕入れてまもなく撮影されたものだと思います。

そしてアイランドエッジ社はハワイのHPK Marketing, LLC社と出会うことになります。ハワイのAlan Nagao率いるHPKマーケティング社はヨーヨーのマーケティング行っていて、世界的にヨーヨーブームを巻き起こしていました。HPKマーケティング社はジターリングのマーケティング活動を行うことになります。いつからマーケティングがはじまったのかは資料が無いのでわかりません。

http://archives.starbulletin.com/97/05/20/features/stuffs.html

What’s new, trendy or just plain cool
Tuesday, May 20, 1997

By Dennis Oda, Star-Bulletin
The key to playing with the Gyro-Ring is
to keep the colorful discs in motion.

Gyro-Rings just
keep on spinningJust what are those kids doing? You've seen them on the street, in the supermarket, a friend's home, maybe even your own kid is doing it.

"It" is a clanging Gyro-Ring. More than 1 million sold last year in New Zealand and Australia; 12,000 sold on Maui alone.

Each 91/2-to 11-inch metal ring holds five smaller discs. Once you strike up the smaller discs, then begin turning the ring slowly toward you, the discs perform like gyroscopic tops, spinning around the large ring at up to 1,000 rpms.

The challenge is to keep all the discs spinning while performing tricks.

The colorful beginner model is the Gyro-Ring, $13.95. But there are competition models as well: the Chatter-Ring, Turbo-Ring, the rare Zinger-Ring, $19.95, and Pro-Ring, $21.95. The Pro-Ring comes in a variety of colors: gold, silver, copper, blue and black.

http://www.google.com/publicdata?ds=wb-wdi&met=sp_pop_totl&idim=country#met=sp_pop_totl&idim=country:NZL:AUS

ハイ・パフォーマンス・カイト HIGH PERFORMANCE KITESの資料

http://yoyowiki.org/wiki/HPK_Marketing

http://web.archive.org/web/20021120233911/http://hpkmarketing.com/

http://www.bizjournals.com/pacific/stories/1998/11/30/smallb1.html

HPKマーケティング社によってヨーヨーのパフォーマンスチームTHP/Team High Performanceが組織され世界中でマーケティング活動が行われていました。同様にジターリングのパフォーマンスチームTJR/Team Jitter Ringが組織され、残っている資料では1998年には10人で構成されていて、各国に行きマーケティング活動が行われていました。

オーストラリアのNicky Morgan・ニッキーモーガンのサイトによるとニッキーは1998年の2月より1999年の3月までHPKマーケティング社のジターリングのマーケティング活動に参加していたと書かれています。同氏はTJRのNicky "Spice" Davidsだと思われます。

http://au.linkedin.com/pub/nicky-morgan/4/398/86a

Nicky Morgan

Business Development Manager And Director

Sydney Area, Australia

Nicky Morgan’s Experience

Sales and Marketing
HPK Marketing - Hawaii

(Partnership; 51-200 employees; Marketing and Advertising industry)

February 1998 ― March 1999 (1 year 2 months)

To assist in the Sales and Marketing of a Children's Active toy called the Jitter ring in Japan and Hawaii.
Travelling to and staying in these countries for 13 months. Assisting Bandai Japan with their marketing of the particular Children's active toy. Working side by side with other active toys, like yo yos and diablos.

TJRメンバー

Andy"Monster"Kim アンディ"モンスター"キム

Eric "Viper" Batangan エリック"ヴァイパー"バタンガン

Ian "Candy Man" Quirk イアン "キャンディーマン"クワーク

Jason "Magic" Rabago ジェイソン"マジック"ラバゴ

Jeffrey "Maui Boy" Nordstrom ジェフリー"マウイ・ボーイ"ノードストーム

Jeremy "Ring Warrior" Rore ジェレミー"リング・ウォーリアー"ロ-レ

Kylie "Actual Speed" Solomon カイリー"アクチュアル・スピード"ソロモン

Nicky "Spice" Davids ニッキー"スパイス"デービッツ

Nolan"Flying Samoan"Fraser ノーラン"フライング・サモーン"フレイザー

Solomon " The Enforcer" Fraser ソロモン"ジ・インフォーサー"フレイザー

ノーランはソロモンの息子で、ニッキーはオーストリア在住でリングの販売にかかわっていました。ジェレミーはニュージーランド在住。ニッキーとジェレミー以外はハワイ在住。ジェフリー以外の来日は確認できています。TJRの合言葉も"Everything is possible!"でした。

http://archives.starbulletin.com/97/05/20/features/stuffs.html

Stuffs
What’s new, trendy or just plain cool
Tuesday, May 20, 1997

By Dennis Oda, Star-Bulletin
The key to playing with the Gyro-Ring is
to keep the colorful discs in motion.

Gyro-Rings just
keep on spinning
Just what are those kids doing? You've seen them on the street, in the supermarket, a friend's home, maybe even your own kid is doing it.

"It" is a clanging Gyro-Ring. More than 1 million sold last year in New Zealand and Australia; 12,000 sold on Maui alone.

Each 91/2-to 11-inch metal ring holds five smaller discs. Once you strike up the smaller discs, then begin turning the ring slowly toward you, the discs perform like gyroscopic tops, spinning around the large ring at up to 1,000 rpms.

The challenge is to keep all the discs spinning while performing tricks.

The colorful beginner model is the Gyro-Ring, $13.95. But there are competition models as well: the Chatter-Ring, Turbo-Ring, the rare Zinger-Ring, $19.95, and Pro-Ring, $21.95. The Pro-Ring comes in a variety of colors: gold, silver, copper, blue and black.

Here's how you do it: Hold the metal ring in either hand. Using the other hand with palm open, strike the discs with a sharp upward or downward movement to get them spinning. Then quickly use both hands to smoothly rotate the large metal ring toward you. The discs should continue to spin as long as you rotate the large ring.

Special Gyro-Ring maneuvers include Roller Coaster, Climb the Ladder and Over the Falls.

Gyro-Rings are distributed in Hawaii by SMP Enterprises Inc., 487-1129. They are available at Kite Fantasy, Liberty House, Ben Franklin Crafts, Wonder Joy Toys at Aloha Marketplace, the Hobby Company and other stores.

By Tim Ryan, Star-Bulletin

Send WatDat? questions, stories
or any other story ideas or comments to:
Features, Honolulu Star-Bulletin, P.O. Box 3080,
Honolulu, HI 96802 or send a fax to 523-8509

「日本への上陸-小さな流行」

"Landing in Japan-Tiny craze in Japan"

私達の日本へ最初にアイランドエッジジターリングを輸入したのは株式会社JRS社とされています。同社サイトの沿革によると1997年の4月〜12月の間にジターリングの販売がはじまったと書かれています。

株式会社JRS ホームページ 沿革より抜粋

http://www.jrs-net.co.jp/history.html

1997年 2月
3月
4月 AHDスイス日本販売元
自社オリジナルブランド『アクティブウィンズ』の立ち上げ
GO-PED(エンジン付きキックボード)販売代理店
ジターリング(トリックえお楽しむ鉄製リング状のアクティブトイ)販売
ディアブロ(中国ゴマ)販売
パチカ(マラカスのようにリズムを刻む)販売

BANDAI・バンダイ社は1997年にHPKマーケティング社と日本でハイパーヨーヨーを展開し、ヨーヨーを大流行させていました。そしてHPKマーケティング社とジターアイランドエッジ社とマーレイとバンダイ社の契約によによりバンダイジターリングが生産され1998年6月17日に発売されました。日本でジターリングがコロコロ誌と共に広く展開され普及されることになります。TJR・チームジターリングによるデモンストレーションが日本各地の店頭で行われました。そしてバンダイ主催による全国的な大会・イベントが行われていました。

バンダイジターリングはハイパーヨーヨーの次なるアイテムとして発売され。子供達や大人達の間で広く受け入れられましたが、大きな流行とはならず短期で小規模な流行にとどまり大量に売れ残った在庫品はセールされ商業的にも不発でした。

小学館の小学生向け雑誌「コロコロ」には毎月ジターリングの特集記事が掲載され、バンダイ社によりハイパーヨーヨーと同様に日本全国にある認定店でトリックの認定制度が行われました。認定試験を合格すると景品がもらえ、最終試験の大会やイベントでのフリー演技に合格するとハイパーヨーヨーのTHPJと同様に、TJRJ・チームジターリングジャパンになれるシステムでした。その後バンダイ社はディアボロ、フィンガーボード、縄跳びを商品展開していきます。

2000年9月24日の大会を最後にバンダイ主催の大会は無くなり。飽和した一連のスキルトイブームは終わることになり。おもちゃの主力は遊戯王等のカードゲーム時代へ移っていきました。

その後日本のリング界は長い闇の時代へと入ることになりました。リングプレイヤー同士の連携も活動も先細りになり多くのリングプレイヤーはプレイすることをやめました。

<当時の日本国内の資料等>

バンダイ社カタログ誌Check it Out!1998年3月18日発行によると1998年1月10日と11日に幕張メッセにて開催された次世代ワールドホビーフェアのバンダイブースの一角でジェイソンがジターリングのデモンストレーションしている写真が掲載されています。当日は販売もされていて3000円(税抜き)でした。

アイランドエッジジターリングはキディランド梅田店では1998年5月頃に3800円(税抜き)ほどで販売されていました。

バンダイジターリング発売以前。ファッションアイテムとしても注目されたジターリングはストリート系ファッションの人々に受け入れられていました。

日本国内の「ジターリング」(日本語カタカナ)の商標権はバンダイ社が持っていました。

http://www1.ipdl.inpit.go.jp/syutsugan/TM_SEARCH_A.cgi


(111) 【登録番号】 第4296610号
(151) 【登録日】 平成11年(1999)7月16日
(450) 【登録公報発行日】 平成11年(1999)9月16日
(210) 【出願番号】 商願平10−26057
(220) 【出願日】 平成10年(1998)3月27日
    【先願権発生日】 平成10年(1998)3月27日
    【更新申請日】 平成21年(2009)6月24日
(156) 【更新登録日】 平成21年(2009)6月30日
(180) 【存続期間満了日】 平成31年(2019)7月16日
    【分納満了日】 平成26年(2014)7月16日
(541) 【標準文字商標】 ジターリング
(561) 【称呼】 ジターリング
(732) 【権利者】 【氏名又は名称】 株式会社バンダイ

TJRJ・チームジターリングジャパンメンバー(No.は登録順)

安達 泰世誠/アダチ ヤスヨシ/大阪/No.003

安藤 雄介/アンドウ ユウスケ/神奈川/No.009

北野 喜代志/キタノ キヨシ/福岡/No.008

後藤 健介/ゴトウ ケンスケ/愛知/No.004

重田 浩之/シゲタ ヒロユキ/大阪/No.001

鈴木 啓太/スズキ ケイタ/愛知/No.010

園田 裕介/ソノダ ユウスケ/滋賀/No.011

高木 登美雄/タカギ トミオ/山梨/No.005

田渕 将也/タブチ マサヤ/大阪/No.002

三浦 由紀浩ミウラ ユキヒロ/神奈川/No.006

宮奥 謙馬ミヤオク ケンマ/東京/No.012

宮沢 雄太 ミヤザワ ユウタ/東京/No.007

バンダイジターリングの発売日は1998年6月17日です。定価2500円(税抜き)消費税5%でした。
雑誌DIME1998年7月2日号の12ページに6月17日発売と書かれています。またコロコロでは同6月中旬か下旬と書かれています。

1998年初頭のデモンストレーションにはソロモン、ジェイソン、とマーレイが来日していていました。

1998年バンダイジターリングの発売前にはTAKARA・タカラ社の系列のGalson・ギャルソン社からジャイロリングとジャイロリングプロが販売されていました。その他に玩具系問屋からSPEED RINGが流通され販売されましたがバンダイ社の圧倒的なマーケティング力により、ジターリング以外はニセモノ扱いされるほどでした。

当時バンダイ社のジターリング担当者だった川崎陽一氏が代表を務める株式会社プレイケアのホームページでは、ジターリングを70万個販売したとの記述があります。

http://playcare.sakura.ne.jp/2008/07/

博品館と商品開発 2008/07/30

プレイケアでは、株式会社博品館(東京都中央区)と世代間交流・シニア・高齢者も楽しめるオリジナル商品開発を実施。第一弾は、「螺旋」(らせん)で、シルバーリングについた5つのビーズを回しながら様々なトリックを行う商品を発売。98年にバンダイより「ジターリング」という名称で国内70万個販売した商品のリメイク版である。銀座、新宿都庁店、成田店でも販売している。
博品館

バンダイジターリングとバンダイジターリングシルバーの生産は初回の一度きりです。バンダイジターリングの生産数はマーレイの発言から50万本と言われています(バンダイジターリングシルバーは含まず)。50万本と70万本と20万歩の差は不明です。

「流行の終わり」

"End of craze"

1996年から1999年にかけてワンダーリング、ジターリング、ジャイロリング、スピードリングを中心にチャッターリングは販売されるようになり、目新しかったこのスキルトイは各地で小規模な流行を起こしました。

販売促進活動を全く行わなかったジャイロリング・スピードリングと違い、比較的良質なリングを作り販売促進活動を精力的に行っていたワンダーリング・ジターリング・HPKの販売グループはそのブランド力により大きなシェアを広めつつありましたが、2001年頃に販売不振からか活動を休止します。これが流行の終わりの決定的なものとなりました。

良質なチャッターリングを得ることも出来ず。メーカーからのサポートも無く。プレイヤーとプレイヤー同士の活動も貧弱で次第に先細りとなり。まもなく失望感、孤独感、興味の喪失等の理由から増えつつあったプレイヤーは急激に減ることとなり、数年の内にほぼ全員がやめたと言っても過言ではありません。

ワンダーリング・ジターリンググループのチャッターリングはニュージーランド、オーストラリア、ドイツ、イギリス、ハワイ、アメリカ本土の一部、日本、シンガポールへ出荷されたそうです。

筆者はフランスかドイツにチャッターリングクラブのサイトがあったことを覚えています。

海外では米国の2010年に書かれたWikipedia:GYRO RINGの項(削除済)(リンクとhtml保存)によるとzinger ring, and zipper ringの単語が見られます。これら色々な名前のチャッターリングがあったようです。

世界各地で様々なチャッターリングが生産販売されていました。ドイツでは1998?にLUCKY DOG社のLUCKY RINGというリングがありました。

流行は1998年がピークでした。

「失われた10年」

"The lost decade"

2000年から2010年までは本格的なプレイヤーの数はゼロに等しく。ジターリングは流通在庫が、2004年にジャイロリングプロは再生産され、それとスピードリングも再生産され、それらの販売が細々と続けられていました。メーカーにも愛好者にも目立った活動はありません。

2001年にJittermaxジターリングが発売されましたが、筆者はこの前後にメーカーに注文はしましたが、注文は無視されて日本に入ってくることはありませんでした。

2003年にマーレイのJittermaxのサイトが1年間復活していましたが、時すでに遅く、全く気づかれませんでした。日本ではジターリングのメーカーはもう無くなってしまったと思われていたのです。
http://web.archive.org/web/20030324052740/http://jittermax.com/

「復活の兆し」

"2010 Green shoot"

ジターリングニュージーランド廃業

1997年中国の力升スプリング社からチャッターリングが製造され、世界中で発売されている。


ジャグリング・大道芸・ショー・人に見せるプレイにおけるチャッターリングの考察のかきかけ

人に見せる、演技するという点ではチャッターリング(ジターリング)は地味なので不向きです。チャッターリングは基本的に内向きで、プレイしている本人が楽しいスキルトイです。現状は認知度も低く。演技のレベルが上がるほどビーズの意味が無くなり、それよりジャグリングリングをしたほうが良いことになります。そんな演技するには無理めなチャッターリングの可能性についての考察です。

スキルトイよりも間違いなく一般的なジャグリング道具、ボール、ディアボロ、ジャグリングリング、クラブ等の方が目立ちますし、認知度も高く、理解しやすいです。スキルトイでジャグリングプロの世界で登りつめた(名声・評価・ギャラ・金銭的な意味で)人はいません。なぜいないのでしょうか?

ジャグリング道具の方が単純に見える面積が大きいのですから目立ちます。構造も単純なので理解も簡単です。単純な物ゆえに自由度も高いです。スキルトイの王者ヨーヨーでさえジャグリング道具と比べたら小さな物です。チャッターリングのリングはもっと細く、ビーズは小さいです。だから見栄え・受けが欲しいならチャッターリングはさっさとあきらめて他のものを練習するべきです。

チャッターリングについてはポジティブな意見よりもネガティブな意見のほうが多いです、地味、うるさい、つまらない、何をやっているのかわからない、世間に知られていない、ビーズが小さい、ビーズが見えない。手が汚れる、がよく見聞きされます。

チャッターリングはうるさいです。ビーズの回転音が生理的に受け付けない方もいます。落として床に落としてもうるさいです。うるさいについては、、、、

プレイしていてつまらないについては個人の好みの問題です。大体は基本の数トリックまでしかしていない人の意見です。つまらないと思うからそこまでしかやらないわけで、おもしろけれがもう少しやりこむでしょう。やりこんでからつまらないと言うのもありえません、ただの悪口です。

見た目がつまらない・地味についてはチャッターリングの大きな問題で、地味だからやりたくない人もたくさんいます。筆者はチャッターリングに否定的な方に何人かに聞き取り調査しましたが基本的に地味、見た目がつまらないという意見が多く、これは技が高度で複雑であっても、どんなにプレイがうまくても、リングを2本使っても同じです。なにをやってもただ輪をこね回しているだけにしか見えないそうです。筆者も根本的にそう思います。これは今現在どうこうなるものではないです。

今のところプレイしている人もほとんどいませんし、やったことも無い人も多いいですし、知られてもいません。昔からの評判もあまり良くなく、大多数の人にとっていまいちなので否定しやすく、否定したくなるスキルトイだといえます。実際にネットでは否定的な意見が圧倒的です。

個人的には面白いスキルトイだとは思いますが、私も10年くらいほとんどプレイしてなかったです。当時の多くのプレイヤーも同じですので、その程度のスキルトイだと思います。おもしろくて良いスキルトイならもっと流行ってたでしょう。チャッターリングはちょっと遊ぶには多くの方が楽しめるスキルトイですが、一時期的な方が多く。これにはまり、継続してプレイする感性、遺伝子を持つ方はかなり少数派だと思います。ジャグリングの入門道具、ひまつぶしに良いです。

ビーズを目立たせる方法を色々試してきましたが、結局一番良いのはビーズの側面に塗料をぬることでした。側面を紙やすりで削り塗料の食いつきを良くして、下地塗料のプライマーを塗ってその上に目立つ色をぬります。塗料がはがれたらぬりなおします。塗らないよりかは近くで見ればちょっと目立つことが出来ますが、ステージだと意味が無いです。たとえビーズがピカピカ光るようになったとしてもほとんど意味はないでしょう。

スキルトイのチャッターリングだから目立たないのであって、ジャグリング道具なチャッターリングがあれば良くなるかもしれません。Torofluxとフラフープを組み合わせると大きなチャッターリング風のものが出来ます。これをステージで使えるかもしれません。ここでも、それよりフープだけすれば良いじゃないかとの問題が生まれます。

何をやっているか理解させる必要がある。これはビーズがリングに絡み付いて回っていることを演技の前にわかってもらう必要があります。時がたてばチャッターリングもスタンダードのスキルトイになりヨーヨーや剣玉みたいに説明の必要の無いスキルトイになっているかもしれません。筆者は剣玉が「地味」ということがチャッターリングと似ていると思います。剣玉・Kendamaのプレイ動画はかなり見て研究してみました。剣玉はプレイが地味だと思いますが万人に好意的に受け入れられています。剣玉とチャッターリングの違いは何なのでしょうね。

良い点、長所

利点 体験型 視覚的聴覚的振動体感的 参加型 簡単 敷居が低い 説明が簡単 構造が単純 リングだけで良い 消耗品が無い 高耐久

チャッターリングは体験型というか、外向きよりも内向きなものなのでプレイしている本人だけが面白いものだと思います。

ですからスキルトイ・大道芸教室など

 各自のペースでできる  ゲーム形式 満足感  恥をかかせない

回転させる補助

リングを落としたときの考慮 場所の確認 

チャッターリングには物理的・人間的限界があるのでトリックの限界にはヨーヨーよりも比較的早く到達できます。

チャッターリングでは体の動かし方が重要になるので。個人差があり努力しても到達できない領域があります。

ショーアップのための新しいリングの形 大きさについての提案

現在のチャッターリングでリングを3つ使うプレイは全く意味が無い。3リングでシングルエアリアルカスケードできてもどうでもいいです。3ウインドミル・3ダブルトップを安定してできるならアリです。

ショーとして出来るための条件

・チャッターリングの進化・ショー用のチャッターリング・リングの広い認知・

将来どのようにチャッターリングが進化しても「地味」ということに変わりは無く、人に見せるには「地味」なスキルトイでしょう。


ビジネスとしてチャッターリング販売についての考察の書きかけ

将来のチャッターリング界に志があるため思うところを記します。

ヨーヨーなどとは違い、それほどの人気も無く、壊れることもなく、素材や大きさ形状からバリエーションの増えなかったチャッターリングは1人2本以上買うことがまずないので販売量に限界があります。2000年頃、当時ジターリング系の業者が数年で消えたように、単体ではビジネスとして利益を出せないのでジャイロリングのFascinationsやスピードリングように色々やっている大きな所しか続かないです。

発売から10数年経ったバンダイジターリングを例にリング販売について考えてみようと思います。

バンダイジターリングは1998年に初回生産50万本製造で定価2500円(税抜き)でした。初回に50万本生産されただけで追加生産はありませんでした。後発のバンダイシルバージターリングは製造本数はわかりません。バンダイジターリングはHPKを通してアイランドエッジとマーレイ氏と2年間のジターリング国内独占販売権の契約されて、発売されました。THPのようにデモンストレーターとしてTJRが来日し、コロコロやメ各ディアを通して販売促進がかけられ当時爆発的人気だったハイパーヨーヨーほどではありませんがそこそこブームにはなりました。当時ハイパーヨーヨーが全世界2700万個販売でしたので国内販売だけでの50万本製造はすごいことだったと思います。

しかしながらこの50万個製造が悲劇も生みました。OEM商品だったハイパーヨーヨーはYOMEGA等の工場で作られて形、品質はオリジナルと同じでしたがバンダイジターリングはオリジナルと違う物になりました。アイランドエッジジターリングとはビーズの形も違いビーズ横に両面にBANDAIの刻印文字が入っています。台湾製だったアイランドエッジジターリングに対しバンダイジターリングは中国・台湾製の表記でした。台湾と中国にて作られたようです。アイランドエッジジターリングも実はOEM商品だったのですが、それを当時作っていたマーレイ氏の生産工程では50万本作れなかったか、中国の製造工程が必要だったのだと思います。50万本も作るとものすごく安く製造できたはずです。より利益の出る製造方法はビジネスとして当然ですが、最大の問題はビーズにありました。BANDAIの文字を刻印するためにビーズの幅が広げられ、刻印文字がビーズの回転にブレーキをかけることになりました。当時試作品の出来の悪さに反対意見もあった様ですが、結局そのままビーズが詰まる欠陥リングが50万本も製造され日本で大々的に販売されたわけです。

バンダイジターリングが販売される前からアイランドエッジジターリングでプレイしていた筆者はバンダイジターリングのあまりの出来の悪さに驚きました。軽快に回るはずのビーズがブチブチと詰まり、プレイ中に突然にビーズのスピードが半分以下に遅くなります。

バンダイジターリングが発売される前に都市部ではアイランドエッジジターリングがバンダイの商品として先行販売されてましたが、その選考販売されたリングは当時から最高のリングとされていたドイツ製ジターリング(旧ワンダーリング・通称ジャーマンリング)でした。大事な先行販売だから品質は高いが高コストのドイツ製を作らせたか、もしくは在庫処分でもあったかもしれませんが通常商品ではなく当時でも貴重だったはずのドイツ製リングを販売していたのはアイランドエッジ側のなにかのメッセージだったかもしれません。

その頃このドイツ製リングを購入し、バンダイの大会での上位プレイヤーは、時間的リードもありますが、圧倒的な性能差からこのリングを使用していました。実際にリングの性能差はトリックの成功率に比例し、バンダイジターリングとの差は努力では越えられないほどです。とはいえ普通の消費者にとっては欠陥ビーズは何も関係ありません。比較するものが無くバンダイジターリングしか無いわけですから。相当に使い込めば多少はまともになりますし。この欠陥品とも言えるバンダイジターリングの出来の悪さが日本での販売量やブームに与えた影響はわかりません。当時の多くのスリンガーがバンダイジターリングがアイランドエッジジターリングだったらもっと流行ってたよ。とつぶやいていました。歴史にもしはありません。アイランドエッジジターリングだけのアメリカ本土でもそんなに流行っていませんでしたから。でももしもジターリング系の業者が2001年に廃業せずに販売が続いていたら変わっていたとは思います。

バンダイジターリング発売から2年後販売不振のためバンダイとの契約は更新されることは無く。そして売れ残った大量のバンダイジターリングが損きりでセールされました。

バンダイジターリングはネット販売では2000年頃には1980円位まで値下がりされていました。2000年後半にはさらにセールが進み980円が相場な頃もありました。実際ジターリングはブームも去り店頭ではまったく売れなくなったので、売れないと思った問屋や販売店は在庫処分のためにセールしました。2003-2007年頃は量販店で100円程度で大量にワゴンで投売りもされていました。バンダイからも在庫放出があったのではないでしょうか。

あのハイパーヨーヨーでも売れ残りは2010年になってもいまだに出回っているので売れ残り・投売りに特に問題は無いと思います。業者は在庫を持っているだけで倉庫や売り場が開かず損失になりますので、売れの悪いものを何年もかけてコツコツと売ることにはならないです。売れないなら処分して次に売れるものを仕入れるのが普通です。

2010年現在国内ではヤフーオークションかアマゾンでしかバンダイジターリングは売っていません。1800円平均で売れているようです。

ジターリングはうるさいとかつまらないとか言われてても、やっぱり面白いおもちゃであることは間違いないです。人数はすごく少ないですどブームが去っても何かしらで興味を持ちジターリングを欲しいという人は全国でも常に何人かいます。店頭では売っていないのでネットでバンダイジターリングを探して購入します。ヤフーオークションでは1週間に1、2本は売れているようです。13年かけてようやく全てが消費されつつあります。50万本は作りすぎたようです。

一般店での仕入れ値は覚えていませんが問屋から小売店への玩具系の掛け率は大体65%です。売価が2500円(税抜き)なので1625円(税抜き)の仕入れ値だと推測できます。1980円で処分してもある程度元は取れるわけです。

リングの問題として溶接部分の問題があります。溶接部分は削って丸くして継ぎ目の無いようにして商品となるわけですが、このグラインダー処理が失敗して大きくえぐられているリングがあります。継ぎ目は隠されるようにパッケージの内側に入れられていてリングをずらさないと表からは見えません。筆者は数百本のバンダイジターリングを販売してきたのですが。経験上確率的には大体12本中1、2本はこのようなリングがありました。アイランドエッジジターリングも数百本販売しましたがその溶接不良の率は変わりません。バンダイジターリング50万本中12分の1本と計算すると4万本以上の溶接不良品があったはずです。このえぐれの大きな不良品はバンダイジターリングが発売された当時も問題になっていてネット上では消費者からバンダイへの返品交換情報が多く見られました。バンダイも交換していたので不良品ということで間違いありません。大きな流れの中では返品になったジターリングはわずかで、多くの不良品は子供が知らずに購入しそのまま使われて、使っているうちに丸くなっていったか。あきて捨てられたか、押入れに入れられたままになっていると思います。そして押入れから出てきて、懐かしい、全然流行らなかったなぁ、ジターリングとはいったいなんだったのか。とつぶやくのがお約束です。

お店としてはこの返品商品はすこし厄介です。普通の店舗なら1個、2個の使用済みの商品をわざわざ問屋やメーカーへ返品することはありません。こうした不良品は店舗は店頭で試供品として消費されたわけです。当時やたらとたくさんのお試しジターリングがあった店がありませんでしたか?普通の消費者なら購入店へ持って行くので全国的にお店で数多く返品交換されたと思います。返品もしないのでそのままお店の負担になり1本につき1625円+送料+消費税の損失です。

通信販売店の場合はもっと深刻でクレームで返品交換処理の場合、返品宅急便着払い代+交換分宅急便発送代+不良品+返品+消費税と、やり取りの時間的ロスで、一回の返品交換で大体5本販売分の利益が無くなることになります。2000年以後は相場的に1980円にまで値下げしなくてはならなかったのでさらに損失は増えます。

お店で売れ残った、不良品が多かったために販売店でチャッターリングは良い商品のイメージは残っていません。次にチャッターリングの流行が来たとしても販売店は仕入れに慎重になるでしょう。そうなると販売店が敬遠して取り扱わなくなる。売れないので輸入代理店が取り扱わなくなる。売れないので製造メーカーも無くなる。買いたくても買えない。売ってないから知ることも無い。こうした悪循環はすでにおきています。

汚い話でもなんでもなく儲からないとダメなんです。お金が上手く回らないとなんでもダメになります。3方1両得ではないですが製造者・販売者・消費者の3方が潤うことが大事だと思います。ヨーヨー界の発展は目覚ましいかぎりですが。この3方が上手く回ってこその発展だったと思います。そして発展には「競争」も大事な要素だったと思われます。メーカー同士の製品の競争、販売者同士の販売の競争、プレイヤー(消費者)同士の技能の競争。

チャッターリング界にもヨーヨー界であったことが起きればと思います。そのためにチャッターリングのメーカーを増やす。チャッターリングを売っている店を増やす。チャッターリングのプレイヤーを増やすことが必要です。そのために何をすれば良いか、何が必要かを考えれば答えは出てきます。

そして2003年に海外ジターリングが一度消えた理由は売れなかったからと、メーカー側が販売をあきらめたからです。長く販売していこうという考えがなかったようです。ジターリングは製造者と、ブランド名の権利者とがバラバラで一体化していませんでした、製造者はマーレイ1人だけの個人だったので安定した組織ではありませんでした。そしてジターリングの業者は安定継続した販売網作りに失敗しました。問屋は一度仕入れても少しずつしか売れないため販売に何年もかかりました。ゆっくりとした販売で在庫が尽きて再び仕入れようとしても、ジターリングのメーカが無くなってしまっていました。再び仕入れたくても安定した組織ではなかったので製造側と連絡がつかなかったことも原因です。これは製造者マーレイが台湾からニュージーランドへ帰国したこともきっかけでした。

バンダイ社の50万本製造というバブル的成功体験が、継続して販売していくことを邪魔したのかもしれません。

ジターリングと違いジャイロリングのFascinations社は大きな玩具メーカーであり、当時から継続した販売が続けられています。安定した組織から品質の良い製品が販売される状態が望まれます。

チャッターリングは確実に売れるスキルトイですが、そんなに売れません。人気もそんなにありません。売れて人気があるなら他のメーカーが売り出して、プレイヤーももっと騒いでいるでしょう?プレイヤーも少ないので2000年からはヨーヨーのようなプレイヤー同士の連携もほとんど作れませんでしたし。人材不足のせいでヨーヨーのように組織をつくる、自主大会を開く等もありませんでした。海外でも同じです。でもチャッターリングは1995年に生まれたばかりです。まだこれからですよ。

ではチャッターリングでのビジネスについてを考えたいと思います。

2003年にジターリングが消えました。なんで消えたかというと単純に売れなかったからです。自分の結論的には本業じゃなくて本業の一部(片手間)か副業、趣味でやらないとチャッターリングは続けることができないです。ジャイロリングやスピードリングは専業ではなかったので続きました。ネットショップでも月に0〜1本しか売れなくてもやっていける体制が必要です。人気が出て売れるようになってもそれは一過性の物です。他店も大手も参入しますから販売数はあまり伸びることは無いでしょう。

チャッターリングは半永久的な耐久力を持つスキルトイです。普通の人なら1本買えば一生どころか孫の代まで軽く持ちますのでたくさん売れるスキルトイではないです。売れる線が細いスキルトイです。メーカー、ショップ側もそこを勘違いしてはいけないでしょう。

プレイヤーにとって理想的な良いチャッターリングとは、ビーズがバラけず揃ってくれて、詰まりなくプレイヤーにとって気持ちよく回ってくれて、ビーズは最初から慣らし済みになっていて、リングは正円で溶接部分はつなぎ目がわからないほど凹凸無く滑らか。ビーズは目立ってかっこいい。安全。買いやすい価格。そういうリングです。

メーカー・販売店とって理想的なチャッターリングは、プレイヤーにとって良いチャッターリング。よく売れる。売りやすい。長く売れる。利益率が高い。返品のトラブルがない。不良品がない。安定した小売価格。安定した仕入先。安全性。そういうチャッターリングです。

2011年12月現在そういうチャッターリングはありません。

良いチャッターリングを仕入れるか、メーカーに作ってもらうか、自ら作る必要があります。

溶接部不良の問題:溶接部がものすごく凹んでいるリングがありますが。ひどいのはビーズがここを通るときにビーズが暴れて使い物になりません。なんでこんなになるのでしょうか。仕上げ跡から大量生産的にこの工程を推測すると溶接後盛り上がっている部分をグラインダーという大きな回転砥石で荒削りして、ベルトグラインダーでならし、やすりかサンドペーパーで仕上げていると思います。大きく削っているのは最初の工程のグラインダーです。下手だからこんなに削れているわけじゃないです。溶接すると溶接部分に中に異物や空気の小さな穴が出来てしまっている場合があります。この場合再溶接して穴の部分を肉盛りしなくちゃいけないのに、これを隠すために凹みまでも削っているからこんなになっていると推測します。

プレイヤーが増えれば、販売店も、メーカーも増え。メーカーが増えれば、販売店も、プレイヤーも増えます。チャッターリングはその中で競争、淘汰され、進化することができます。ゆくゆくはチャッターリングは市場の中ですごく小さいが安定した割合を取れるものになり、チャッターリングは長く細く売れるスキルトイになるでしょう。

チャッターリング販売専門店 プロショップとしてのノウハウを集める

競技者からの視点からだと溶接部分が気になる。

溶接部分の段差がビーズがバラける要因になり連続技が続かなくなり、時間的ロス、トリックの成功率にも影響する

溶接部分が他と太さと同じ程ギャップも無く高耐久につながる。

購入時に溶接部分チェックを提唱しているため

通信販売では溶接部分の出来上がりランクで値段分け販売を行う。溶接悪い分を溶接良い分を価格に上乗せ。

溶接ランクSS 段差無し 競技用 修正必要なし

溶接ランクS 段差無し〜わずかに凹みあり 競技用 ほとんど修正必要なし

溶接ランクA わずかに凹みあり〜やや凹みあり 競技用には若干修正必要

溶接ランクB やや凹みあり〜凹み多め 通常プレイには問題なし 競技用には修正必要

溶接ランクC 凹み多め〜深い凹み 通常プレイに問題あり 投げ技練習用

実験販売の結果:2010〜2011年にMARUYOSHIにて海外旧ジターリングで行った溶接ランク分けによる値段分けの結果。日本国内では溶接ランクA(並品)で2500円。S(良品)で3000円。B(B品)で1000円。C(不良品)は廃棄。で行けそうです。SSは3500円でも良い。

オリジナルリング案

ビーズ各種各色なリング 大小のリング:ビーズの内側は最初から慣らし済みの形状。カラービーズや素材、メッキ、形も色々。慣らし済み:メモ:溶接で閉じてリングにせずにビーズだけ、リングまでの半製品までにだけにすると在庫リスクを回避できるアイデア。大きいリングのほうが目立つ。低身長の子供はブーメランが出来ない。高身長スリンガーの情報が無い。高身長だと出来にくいのはないかと推測

ハーフリング ミニリング ポケットリング:小さいリング ハーフサイズからキーホルダー ストラップサイズまで

ステージ用リング;ジャグリングステージでも使える 目立つリング

チャッターリングプロショップ サービスメニュー案

セミオーダーリング 各種・各色のビーズ(在庫品)と体格に合ったリングサイズを自由に組み合わせてオリジナルリングを作成する。高級品

ビーズ研磨:ビーズのバフがけ鏡面研磨

慣らし:自動回し機によるビーズの内側の慣らし

修理用交換用 未溶接新品メインリング

リペア リングの修理:再溶接するサービスと新品リングに交換するサービス 仕上げ研磨はオプション

オリジナルリング:オリジナルリングの作成 オリジナルビーズとオリジナルサイズ形状リングのサポート ショーステージ向け

チャッターリングに必要なもの、上手くなる必要性、意味。


<チャッターリングビーズ回転考察>

<ビーズが詰まる・ビーズブレーキ現象・ビーズが広がる・ビーズが揃わない>

バンダイジターリングで良く見られた現象ですが

たとえばビーズの落ちるスピードが一つだけ遅かったりバラバラで

その遅いビーズが一番上に有るときそのビーズだけが上に上がってくる。

この程度ならまだ良いが

そのビーズが下にある時、上のビーズにブレーキをかけてしまい

急にビーズの回転が遅くなります

詰まったり詰まらなかったりでビーズのスピードが変わってしまうので

プレイがしにくくなります。

チャッタルンデスでの観察結果

自動回し機チャッタルンデスで実験を行いました。

全てリングにおいて数分間回してビーズの動きを観察しました。

新品バンダイジターリングを回すと

ひとつだけ遅いビーズが一番下にあるとき

ビーズが詰まり、上のビーズを押さえてしまい落下速度が半分位なるまでに急に遅くなりました。

このビーズが上にあるときは、このビーズだけがどんどんと一番上まで登っていきました。

ビーズが上下に広がって、トリックがやりにくくなります。

新品ジャイロリングプロでは軽く詰まり気味になりました。継続して回すとビーズの上下がくっついたように削れていました。

よく使い込んだアイランドエッジジターリングでは詰まることもなく上下に広がることなくずっとそろったままです。

慣らしの済んだバンダイジターリングでは軽くつまり気味になるまでに改善されました。ビーズも広がりません。

新品Jittermaxジターリングではビーズは詰まりもせず広がりもしませんでした。

以上自動回し機による結果


目視で見る限り2つのビーズが上下にくっついてビーズが詰まるようです。

ビーズのつまりが特にひどいバンダイジターリングだけには

ビーズの上下に刻印があるのでこれが特に関係していると思われます。

プラスチックを取り除いたジャイロリングのビーズは鋳物製なので

表面がザラザラしています。これも同様にビーズが詰まります。

ビーズの上下がザラザラしていると詰まるかもしれませんが。

ジャイロリングプロの軽い詰まりが説明できません。

ビーズが詰まる原因にもうひとつビーズの回転する角度があります。

ビーズの内側は台形になっていてこれがかまぼこ型に削れて行きます。

ビーズの回転する角度が浅いため上下のビーズを弾くことが出来ず

くっついてしまうのではないでしょうか。

バンダイジターリングは恐らくビーズの内側の形のせいでビーズがやや水平気味に回るためビーズの上下がはじかれずにくっついて回り、ビーズの上下の刻印の凸凹が回転の抵抗になり、ビーズが詰まっていると思われます。

バンダイジターリングとプラスチックを取り除いたジャイロリングは表面が荒れているから

抵抗がさらに増すのではないでしょうか

ジャイロリングプロ(1st)程度の軽い詰まりなら許容範囲内ですが

バンダイジターリングは詰まりは速度が半分にまで急に落ちるので問題です。

バンダイジターリングも使い込んで行くうちに文字のザラザラも減ってくるようです。

ジャイロリングプロはビーズの回転角度が浅いためビーズがくっついて回り、すれて回ってしまっているのではないでしょうか。

ジャイロリングのプラスチックを削るとビーズは幅広くこれもまたビーズがくっつきます。



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